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グリップしながらドリフト感覚。
不思議な「i-ROAD」が街を走る!

2016年08月09日 掲載

グリップしているはずなのにドリフトしてる!?

 というわけで、いよいよ走ってみる。コースはピット前周辺だ。下の動画が、走りながら撮影したもの。

速度を抑えて、ゆっくりとピット前の直線やスラロームを走ってみた。

 自分で運転してみてとにかく不思議なのが、やはりコーナリング。後席に乗っているときはその斜め具合のすごさに意識がいっていたが、自分で運転してみると、それよりもコーナリングでの独特の感覚で不思議な気持ちになった。

 例えていうなら、グリップしているのにドリフトしているような感覚といったらいいだろうか。スキーの感覚にもよく例えられる、i-ROADならではのコーナリングである。

 どういうことかというと、ドリフトしたとき、ドライバーはタイヤが滑っている感覚をシートから腰(お尻)を通して感じ取るわけだが、i-ROADでコーナリングすると、シートから車体が外側に流れているようなドリフトと同等の感覚を受ける。

 しかし、最高速でも時速45kmなわけで、まして試乗したときのように時速30km以下で走っていたらドリフトをするわけがない。それに、タイヤがきっちり路面をグリップしている感覚もある。

 どうやら、ドライバーにドリフトしているように錯覚させる何かがあるようなのだ。

 その大きな理由のひとつと思われるのが、フォークリフトなどと同様の後輪操舵になっていること。

 後1輪が操舵しているので、前2輪が操舵する普通のクルマや、前輪が操舵するバイクなどとはまったく違った挙動を示すのである。

NP160809-01-13.jpg

後輪操舵により、クルマはもちろんバイクでもない独特のコーナリング感覚が生じる。

 それから、後輪操舵に加えて、アクティブリーン機構による車体制御も大きいはず。

 前輪の内でコーナーの内側になる方は大きく縮み、外側は逆に伸ばす形で、車体のバランスを取っている。よほど無理矢理倒そうとしない限りは倒れないそうだが、これもまたかなり独特の感覚をドライバーにもたらしているはずだ。

 それらの組み合わせにより、実際の進行方向と車体=自分の向きにズレが生じるというか、少なくともドライバーがそう錯覚してしまうようで、ドリフトしているような車体(特に後輪)が外側に流れている感覚を味わってしまうというわけだ。ともかく不思議でたまらない。

外からi-ROADの走りを撮影。特にカメラ前を通り過ぎて反対車線に移るときの旋回時、そして反対車線からピット前に戻ってくるときの旋回時は注目。後輪操舵やアクティブリーン機構の動きがよくわかる。

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