ニュース・プラス 巨大隕石の落下で多数の生物が絶滅。
2億1500万年前の大カタストロフの証拠を、
熊本大学などが発見

2016年07月22日 掲載

約2億年前の三畳紀末にも生物の大量絶滅が!

 一方、全生物の多くの種が同時期に絶滅する大絶滅は、白亜紀末の大量絶滅も含めて5回と数えられている(現在は、人類による6回目が進行中という見方もある)。しかし主要因がほぼ断定されているのは、時代的に最も新しい白亜紀末の大量絶滅ぐらいで、あとはまだわかっていない部分も多い状況だ。

 今から2億~2億3700万年前の、時代区分でいうところの「三畳紀後期」にも、生物の大き目の絶滅が3回起こっており、ひとくくりに「三畳紀末の大量絶滅」として、5つの内のひとつに数えられている。白亜紀末の大量絶滅のひとつ前の出来事であり、合計して全生物の約76%が滅んだという。

三畳紀後期に大きな絶滅が3回起きた

 三畳紀後期に起きた3回の絶滅の内、ジュラ紀との境目である2億年前の最後のもの(現代から見て最も新しいもの)が大規模な火山活動による大気組成の変化やそれに伴う気候の変動が原因とされる。

 また2億500~600万年前の2回目のものは、海洋中に溶け込んでいる酸素が極端に低下してしまう「海洋無酸素化」によるものだという。ただし、火山活動も海洋無酸素化も、その発生した仕組みなどは詳しくわかっていない。

 2億1500万年前の最初のもの、つまり最も古いものがその時期に落下したとされる隕石の影響なのか、たまたま時期が重なっただけなのかも、これまでわかっていなかった。

 原因となった可能性のある巨大隕石は、2億1500万年前のちょうどその時期に落下。カナダ・ケベック州コート・ノール地域にある、直径がおおよそ100kmに及ぶ「マクガニアン・クレーター」を作り出したとされている。

 しかし、これまでのところ白亜紀の大量絶滅のように、生物への影響を詳細に研究できる直接的な証拠が見つかっていなかった。

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宇宙から撮影されたマクガニアン・クレーター。1ページ目の画像とは角度が異なる。(c) STS-9 Crew, NASA

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