くるナンデス 車中泊歓迎の道の駅に行ってきた!

2018年09月29日 掲載

 「キャンピングカー白書2018」(一般社団法人日本RV協会刊)によると、キャンピングカー保有台数は、2018年に10万台を超えた。また、日本RV協会会員のキャンピングカーメーカーおよび販売会社103社を調査したキャンピングカー業界全体の売上は420億円に達し、空前のキャンピングカーブームが起こっている(※)。

 その影響もあってか、日本全国の道の駅の中には、「車中泊歓迎」を掲げ、車中泊に対応する設備が整った道の駅がだいぶ増えてきた。今回は、そんな車中泊可能な道の駅の中から、筆者がおすすめする「道の駅阿蘇」(熊本県阿蘇市)と、「道の駅あゆの里矢田川」(兵庫県香美町)の2つを紹介したい。

日本RV協会会員103社調査による(出展:https://www.jrva.com/)

1.道の駅阿蘇(熊本県阿蘇市)

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GWやお盆の時期には、120台の駐車スペースが車中泊で満車になることもある。

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道の駅営業時間外でも自由に使える阿蘇の美味しい水。トイレの手洗い場とは別に設置されている。

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道の駅阿蘇で、JAF会員向けのスマートフォンアプリで割引の受けられる「お得ナビクーポン」を発見。

 両親が熊本出身の筆者は、40年以上前からほぼ毎年阿蘇を訪れていて、この15年間は毎年2〜3回というハイペースで訪れている。「道の駅阿蘇」は2008年にオープンし、通算来館数1000万人を超える人気の道の駅。駐車場での車中泊が可能で、無料Wi-Fiや無料電源も完備されており、キャンピングカーでの立ち寄りには至れり尽くせりだ。トイレの手洗い場とは別の水道も無料で使うことができる。

 2016年に発生した熊本地震の影響で、観光客数が減少していたが、同駅のマネージャー・下城さんによると、「熊本地震で通行止めになっていた道路も徐々に復旧が始まり、利用者が戻ってきています」という。

 とにかく人気の道の駅で、産地直送野菜やお土産などはもちろん、手作りのお惣菜や美味しい和菓子なども人気がある。ちなみに、同駅はJAF会員優待施設でもあり、ソフトクリームが50円引となる(要会員証提示:会員証1枚につき3名まで)。

2.道の駅「あゆの里矢田川」(兵庫県香美町)

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夏季限定の「アユの塩焼き」をはじめ、季節の美味しさを味わえるさまざまなメニューが用意されている。写真提供:道の駅「あゆの里矢田川」。

 2018年3月に、日本テレビ系列のバラエティ番組「月曜から夜ふかし」で 赤字決算を開陳して「日本一ダメな道の駅」として紹介された道の駅「あゆの里矢田川」は、地方県道4号沿いにある。

 昨年末に新駅長に就任した阿瀬大典さんのユニークなSNS発信でも人気急上昇中で、Twitterなどで「車中泊大歓迎」を公言している。ちなみに、同駅もJAF会員優待施設で、駅内のレストランにてソフトドリンクが100円引となる(要会員証提示:会員証1枚につき5名まで)。

 同駅駅長・阿瀬さんは、「トイレ利用だけでも大歓迎です。駐車場での車中泊はもちろん、キャンプ場やRVパークも併設されているので本格的なキャンプも楽しめます。アユ釣り、紅葉狩り、スキーなど四季折々のレジャーを楽しむための拠点としてもぜひご利用ください」とTwitterでコメントしている。

 道の駅の登録要件として、駐車場とトイレが24時間無料で使えることが必須とされている。そのため、車中泊可能駅であれば車中泊をしても問題にはならない。しかし、無料で使えるが故に、車中泊場所として道の駅を使用するユーザーが増え、駐車スペースをさらに1台分占領してテントを張ったり、テーブルやイスを出してBBQを始めたり、トイレの手洗い場で炊事するなどのマナーの悪いユーザーも散見されるようになった。そんな一部ユーザーの心ない行動により、近年では「車中泊禁止」とする道の駅も少なくない。

 いくら車中泊可能な道の駅であっても、他の利用者や運営するスタッフの身になって、ごみは自宅へ持ち帰る、営業時間中は避けて利用するなどのマナーを守ることは必要だ。

3.「RVパーク」併設の道の駅がおすすめ

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道の駅あゆの里矢田川に併設されるRVパーク。兵庫県初のRVパークとして注目が集まっている。写真提供:RVパーク香美の隠れ家「ときめき矢田川ヴィレッジ」。

 道の駅での車中泊は仮眠としては認められていても、長期滞在することはマナー的に問題がある。もし長期滞在やさらに快適な車中泊を求めるならば、「RVパーク」がおすすめである。

 「RVパーク」とは、キャンピングカーユーザーや車中泊利用者が「快適に安心して車中泊ができる場所」を提供するために日本RV協会が推進しているシステム。全国の道の駅や日帰り温泉施設、オートキャンプ場、湯YOUパークとの連携で日本全国に108件(2018年9月現在)が登録されている。

 【RVパークの認定条件】

  • ゆったりとした駐車スペースで、1週間ほどの滞在が可能
  • トイレが24時間利用可能
  • 100V電源が使用可能
  • 入浴施設が近隣にある
  • ゴミ処理が可能
  • 入退場制限が緩やかで予約が必須ではない

 日本RV協会がRVパークを認定する条件は上記の通りで、キャンピングカーユーザーにとっては嬉しいことばかりだ。さらに、1台1泊2,000円ほどと、ホテルやキャンプ場と比べると格安である。

 これから秋の行楽シーズン真っ盛り、キャンプのように、道の駅やRVパークを利用して車中泊をすることで、泊まることそのものを旅の目的とするのもいい。紅葉の木々を間近に眠る夜は、きっといい思い出になるだろう。RVパークの詳細については下記サイトを参照のこと。

関連リンク

2018年8月29日(雨輝・加藤久美子)