JAF Mate Neo くるナンデス

2018/03/02

【菰田潔の、昔の常識は通用しない、合図の話】その2 ヘッドライト周りについて

パッシングライト

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 この言葉どおりに訳すと「追い越し用ライト」ということになるが、「ヘッドライトホーン」という言い方のほうがわかりやすいだろう。

 高速道路ではホーンを鳴らしても届きにくい遠いクルマに知らせることができるのがパッシングライトだ。ウインカーレバーを手前に引くと引いているときだけハイビームが点灯する。

 これを周囲のクルマを急かすためには使わない方がいい。イケイケ!とかドケドケ!と威嚇する感じで使うのは下品だ。

 また交差点で右折待ちしているクルマに対してパッシングするのも良くない。ピカピカッとパッシングすることで、右折待ちのクルマはどう考えるか。「直進するから出てこないで!」 という意味なのか、「先に右折していいよ!」 と譲ってくれたのか判断は難しい。意味が逆に捉えられたら危険でもある。

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自車横にすり抜けしそうなバイクがいるときに右折待ちの対向車にパッシングするのは、事故を誘発する可能性が高くなる

 加えて、対向車線の右折待ちの車に譲るつもりでパッシングして、右折車が右折するときにも、脇からバイクがすり抜けてきてぶつかるケースもある。譲るのなら前を大きく空けてあげて、横からバイクが行ってもわかるようにしてあげる方がお互いに安全に走れる。パッシングしたことで右折車に対して早く行けと急かすことにもつながるから、これも事故の元になるからやらない方がいい。

(その3へ続く、近日公開予定)

2018年3月2日(モータージャーナリスト 菰田潔)

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菰田潔(こもだきよし):モータージャーナリスト。1950年生まれ。 タイヤテストドライバーなどを経て、1984年から現職。日本自動車ジャーナリスト協会会長 / 一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)交通安全・環境委員会 委員 / 警察庁 運転免許課懇談会委員 / 国土交通省 道路局環境安全課 検討会 委員 / BMW Driving Experienceチーフインストラクター / 運送会社など企業向けの実践的なエコドライブ講習、安全運転講習、教習所の教官の教育なども行う。

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