くるナンデス 【菰田潔の、目から鱗のタイヤの話】
夏タイヤは冬に減る?
知っておきたい冬タイヤの話1

2017年12月15日 掲載

オールシーズンタイヤって何?

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左からスタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤ、夏タイヤ。刻まれている模様(トレッドパターン)が大きく異なる。スタッドレスタイヤは、細かい切れ込み(サイプ)が数多くあり、これが氷上(アイスバーン)の水を吸い上げ、水膜をなくすことで滑りやすい氷でもグリップ力を発揮する。逆に夏タイヤ は細かい切れ込みが少ない強いゴムのブロックによって乾いた路面でしっかりグリップする。またハイドロプレーン現象が起こらないように太い溝で排水性をよくしている。

 最近オールシーズンタイヤの人気が高まっている。夏タイヤでも冬タイヤでもない、その名の通りオールシーズンで使えるタイヤだ。アスファルト舗装の上では、晴れていても雨が降っていても、夏タイヤに近いそこそこのグリップ力を発揮してくれる。雪道ではスタッドレスタイヤに近い走破性を持つ。アイスバーンではスタッドレスタイヤほどグリップはしないが、夏タイヤよりはグリップ力を発揮する、そんなタイヤだ。

 オールシーズンタイヤのメリットは冬になったら冬タイヤに、春になったら夏タイヤに交換する手間がかからないことだ。さらに冬に夏タイヤを保管する、あるいは夏に冬タイヤを保管する必要がないから、タイヤの置き場所に頭を悩ませる必要もない。

 オールシーズンタイヤを履く場合、ABSやESC(横滑り防止装置)などの安全装備があるクルマにはお勧めできる。グリップの限界を超えそうになったときにコンピュータ制御によって助けてもらえるからだ。

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 スノーフレークマーク(写真上)があれば、高速道路の冬タイヤ規制のときでも走ることができる。

 逆に走れそうで走れないのがSUVに装着されているM+Sタイヤだ。マッドアンドスノーの略なのだが、実は雪道には弱いタイヤだ。スタッドレスとかスノーフレークのマークが側面に書いていないタイヤ以外は、冬タイヤ規制の高速道路は降ろされてしまうから注意。実際の規制時に降ろされるかどうかは、自治体の判断に委ねられているので、降雪や凍結が予想される地域に出かける場合は、道路会社等に予め確認したほうが無難だ。

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他に冬にお勧めのタイヤってある?